竹林マップの作成

竹林の資源化による
地域産業再生と国土強靭化。

里山の竹林は人々の生活に密着し維持されてきましたが、海外からの安価な竹材の輸入増加や化学燃料の普及によって産業が衰退し、農村の過疎化も伴って整備が追い付いていません。

その結果、全国的に放置竹林が里山の環境を破壊する「竹害」が拡大し、対策が必要な課題となっています。

竹の繁殖力は非常に強く、根を深く張ることで山全体を守っている森林を侵食し、根の浅い竹が繁茂した斜面では地盤が弱くなり土砂災害のリスクが増大してします。

また、成長し続ける放置竹林は、農地へ侵入し圃場を荒らしたり、里山の景観を破壊し、日光を遮り周辺の森林を枯らしながら増殖することで生態系をも破壊してしまいます。

その解決策として竹林を伐採、粉砕し資源化することで、地域産業を再生し、適正管理による国土強靭化を推進することが必要ですが、伐採計画にあたり重要となる各地域ごとの、最新の精度の高い竹林の分布マップが存在しないため、効率的な伐採計画が立てられないことが大きな課題となっています。


衛星データの活用によって
伐採計画の効率化・生産性向上を目指す。

最新で正確な竹林の分布、総量データの取得に関しては、市町村単位の広域な範囲を1度に観測でき、周期性も備わっている、衛星データを活用し竹林マップを作成します。

竹林の位置情報や大きさを抽出したデータを、地図上で各市区町村の道路情報、森林情報、地盤情報と重ね合わせることで、伐採計画の「最適化」と、根の浅い竹林が斜面に繁茂した際の土砂災害のリスクの「見える化」を実現します。周期性を活かせば、拡大し続けている放置竹林の経年変化を可視化することも可能です。

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